新しく社会人として働く場合、いわゆる新卒の方や転職して職場が変わった方は健康保険証が発行されますよね?
「いつ手元に保険証がくるの?」
「病院に行きたいけど全額自己負担なの?」
対処法や注意点などをお伝えします。
保険証の発行には時間がかかる
新卒の入社の場合は、入社する前に必要書類を提出している事がほとんどですので入社日にはもらえる事が多いです。
一方で、転職の場合は入社してから新たに「健康保険・厚生年金被保険者資格取得届」の手続きをするので時間がかかります。
実際に手元に届くまでの期間は、健康保険組合や、協会けんぽによって異なります。
発行までに、おおよそ1週間から2週間はかかると思った方がよいでしょう。
しかし、最近の社会保険の手続きは電子申請という仕組みを採用しています。
その手続きを会社側が行っていれば早ければ5日とかで来る場合もあります。
(協会けんぽは電子申請に対応しているが、健康保険組合はまだまだ普及されていないはず)
転職などで保険証がないけど病院に行きたい場合
おおよそ2週間といえども、何が起きるかわかりません。
風邪をひいてしまい、病院に行きたい場合どうすればよいか。
対処法1:会社に依頼し「健康保険資格取得証明書」を発行してもらう。
入社後、保険証が手元に届くまで時間がかかるとわかったら、
直ちに会社に「健康保険資格取得証明書」を発行してもらいましょう。
これは、保険証の代わりとなる証明書。
この書類を持参して病院に行けば医療負担が3割(一般の方)で受診ができるのです。
対処法2:やむおえない場合は全額自己負担で払い、後で返還請求をする。
保険証のしくみとして、入社と同時に社会保険に加入できるのであれば、
入社日=健康保険・厚生年金の加入日になります。
これを取得日といいます。
手元に保険証がなくても保険期間の対象にはなっているので、どうしても保険証がなくても病院に行った場合、一度全額自己負担で払っても、後から返還の請求ができます。
これを、療養費支給申請と言います。
万が一こうなった場合、病院の領収書が必要になりますので絶対になくさないで下さい!
この療養費支給申請の手続きはおそらく会社でやってもらえるはず。
場合によっては必要な記入等は自分で行わないといけない場合もあるかもしれません。
病院によっては、事情を理解してくれて保険証がなくても3割負担で受診できる場合もあります。
ただし、病院側の手続きの都合上、月をまたいでしまうと非常に面倒。
万が一自己負担で受診する状況だったが病院の配慮によって3割負担で受診できた場合は、健康保険証が手元に届いたらすみやかに保険証を持参して病院に行って下さい。
これは、病院側が健康保険組合等に保険請求する際に被保険者の記号・番号が必要になるからです。
入社・転職後の保険証についてまとめ
- 入社してから健康保険証が届くまではおおよそ2週間かかる
- 会社に「健康保険資格取得証明書」を発行してもらう
- どうしても病院に行く場合は「いったん全額自己負担」してあとから還付請求
風邪などをひいてから焦る前に、事前に対策することは可能。
きちんと会社とやりとりしておきましょう!